
朝起きたら突然痛みで首が回らなくなってしまった、という「寝違え」の症状を経験されたことがある方は多いかと思います。
寝違えは、首や背中の筋肉を強く伸ばした姿勢が続いてしまったために、ストレスがかかり炎症が起きてしまった状態のことをいいます。「ぎっくり腰」のように突然激痛が走り動かせなくなることから「ぎっくり首」なんて呼ぶ方もいらっしゃいます。
だいたいは首から肩、肩甲骨の内側の筋肉を痛めてしまうことが多く、首を動かした時の痛みや、起き上がり動作、姿勢の維持などが困難になるなどの症状が出ます。
炎症症状ですので3~4日ほどの安静で治まることが多いのですが、
実は軽くみたり、誤った対処をすると症状が悪化してしまうこともしばしばみられますので注意が必要です。
注意してほしいこと・頭に入れておいてほしいこと
まず、「寝違え」は炎症症状です。
炎症反応は痛めた当日よりも、
24~48時間の間が反応のピークです。
つまり翌日の方が痛みが出ますので、大したことないと首をむやみに動かしたり、強くマッサージをしたりストレッチをすると、翌日以降に炎症が増す可能性がありますので避けましょう。
同じ理由で、よく患者様でいらっしゃるのが、
「だんだん動かせるようになったんですよね~」
と、顔をしかめながら無理やり痛い方向にストレッチをしたり、自分でリハビリ(とはこれは全く言えませんが)をしていたりします。
これは症状が悪化する可能性が高く危険です。
寝違えの患者様に私が口酸っぱく指導することは、
「最低3~4日間は痛いと思う動きをしないで下さい」
ということです。
先にも述べましたが、本来軽度のものであれば炎症症状がある3~4日程を経過すれば痛みは治まってくれることがほとんどです。
ですが、その間に何か痛みを感じるようなストレスを加えれば、それは傷口をえぐるようなものです。
本来の自己回復力は理想的に機能しません。
ですので、もしも寝違えてしまったら、
・湿布などを貼り冷やす。
・血行が増すと炎症が強くなるため、その日は長風呂は避け、シャワー程度にする。
・痛いと思うようなことは避け、できる限り安静にする。
以上のことを意識しておいてください。
接骨院でできること
放っておけば治ることが多い。
それはたしかにその通りですが、その間の痛みを我慢するのはとてもツラいことです。
当院では、湿布や固定で安静を保ち炎症を抑える方法や、
お風呂にも入れるテープを使い筋肉のバランス・機能を高め、日常生活での負担・刺激を軽減させていきます。
また異常がある関節に低刺激の矯正を行うことで、
症状を抑え、身体を自己治癒力が理想的に発揮できるような状態にしていきます。
たかが「寝違え」されど「寝違え」です。
長期間の症状にならないよう、寝違えになってしまった時はお気軽に当院にご相談ください。