身体を健康に保つ上で、適度な運動は必要不可欠と言ってよいでしょう。
ただし大半の方が普段習慣化されていない運動を日常に加えるのは、大変で…気が重くなる…そして続かない…
そういうものだと思います(笑)
ですが中には運動の重要性をとてもよく理解されている患者様もいらっしゃいます。
そういう方はご自身でも勉強をされているため、知識も豊富で積極的に運動をされているので安心な部分もあるのですが、
それでも何かのきっかけで腰痛になってしまった場合、
本来安静でなければならないタイミングで不適切な運動を加えてしまったり、または、今の状態ではその運動は危険だというものを誤って選択してしまう方も多く見受けられます。
雑誌やネットでの情報は個人には合わせていない
と、いうのをネットのコラムで書くのもどうなんだという気もしますが…(笑)
やはり運動に関して、まして痛みがある状態で負荷を加えるというリスクがあるものに関しては、ご自身の判断で行うことは避けた方がいいかもしれません。
「前はこの運動をしたらよくなったのに今回は逆に痛くなってしまった」という事をよく聞きます。
それは同じ身体でも、毎回同じ原因・症状とは限らないからです。
前回はたまたまその原因・症状に合った運動だった。
今回は違った。そういう事です。
私も普段友人などから「腰が痛いんだけど何かおススメの運動とかストレッチを教えて」と訊かれる事がありますが、「じゃあ一度身体を見せて」とお願いします。どこも身体に触れず、確認せず指示・指導をしたりはしません。
実際はあらゆるテストや施術前後の比較を経てからの運動指示になるので、それでも不足なぐらいです。
痛いときは全く動かない方がいいの?
いえ、そうではありません。
「全く動かない」、つまりずっと寝っぱなし、となると時間が経つにつれ筋力が落ちてきます。
そうなると炎症期間が過ぎたり施術で症状が落ち着いてきた時に、身体を支える時の筋力がなくなる為、元の健康だった状態に戻るまでが困難になっていきます。
腰痛時の運動の考え方
私の考える基準は「顔をしかめるような運動はしない」こと、そして「腹6分目」です。
日常生活で普段通り過ごせるのなら過ごしましょう。
お散歩も可能であればして構いませんが、あくまで「腹6分目」です。
物足りないな、くらいにしておきましょう。
今までやってこなかった運動を試すというのはある意味での「賭け」です。
そして、その運動の選択自体が正しくても、やり方を間違えて悪化している方も多くいらっしゃいます。
もし新しい運動を試すなら最低限の意識として、
「この運動、痛いけど楽になるなら我慢してやってみよう」であったり、
「この運動をやればやるほど比例してよくなるんだ」というような考え方だけは避けて頂き、
「痛みを感じたらやめる」
「少し物足りないけどこの辺りでやめておく」というような意識でお願いします。
もしもご自身に合ったストレッチ・トレーニングを知りたいという方は是非一度当院にご相談下さい。
身体の状態や症状の特徴からリスクの少なく、効果的な運動をその場で指導させて頂きたいと思います。
